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博物館で一足早い春を体感‼
上品で優雅な姿と高貴な香りを持つ梅。大田区には、「聖蹟蒲田梅屋敷公園」や「池上梅園」など花の盛りの時期に来園者で賑わいを見せる観梅のスポットがあります。
蒲田は江戸時代には「梅の木村」と称されるほど梅の名所として知られていました。とりわけ「蒲田梅屋敷」は江戸幕府の将軍や明治天皇も訪れた場所として20世紀の初頭まで賑わいを保ち続けます。
一方、池上本門寺の西に位置し、丘陵斜面等を利用した閑静な庭園「池上梅園」の地にはもと日本画家の伊東深水が自宅兼画室を構えていました。同所の梅林に魅せられた深水は池上へと転入し、庭木の写生や作品研究に没頭しますが、建物は戦災により焼失。戦後、この地は築地で鰻の養殖問屋業を営んだ小倉誠の所有に帰し、没後は遺族の意志により東京都へと譲渡され、昭和53(1978)年に大田区の管理する庭園となりました。園内には350本以上の梅が植えられており、花の見頃の時期には毎年多くの人々が訪れています。
時を遡れば、今は姿を消してしまったものの、この他にも梅の名所が大田区内には存在しました。このように大田区は梅との深い歴史的由緒を有していることもあって、昭和51(1976)年に梅が「区の花」に制定されます。
まだ寒さ厳しい時期に先陣を切って先始める早春の花である梅は「百花のさきがけ」ともいわれるように、春の訪れを感じさせる花として古今多くの人々を魅了してきました。本展では、大田区域内に点在する、または点在した梅の名所を紹介します。大田区と梅との深い結び付きについてご覧いただくとともに、博物館で一足早い春を感じていただければ幸いです。
会場 | |
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住所 | 大田区 |
日程 | 2024年3月1日~2024年3月17日 |
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